マイナンバーしっかり対策

ようやくメリットもデメリットも話題になってきたマイナンバー。一昨年から啓蒙活動を続け、既にマイナンバーセミナー講師約200回、参加者1万5千人を超える実績を持つコンサルタントが、マイナンバーの取扱いで気を付けるべきことを解説していきます。

転ばぬ先の・・・

個人情報保護委員会から

マイナンバー「転ばぬ先の事例集」が出ました。


2項目には、予てよりこのブログでも度々指摘してきた

「委託」問題が明記されています。


委託先の監督責任、「委託」とは何なのかの話。


そもそもガイドライン上に準拠できない

マイナンバー預かりサービスが

如何に多いか、これを読んでいただければ

気付いていただけるかと。


ただ、「転ばぬ先の事例集」とありますが、

もう転んじゃった企業がたくさん出てるんですよねぇ。。。


転んじゃった企業も早く騙されたことに気づいて

悪質な預かりサービスから逃れ、

立ち上がられることを切に願います。

熊本地震

昨夜、熊本で震度7の激震がありました。

災害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。


昨年は仕事で4度も熊本入りしましたので

テレビに映る町の様子が気になります。




さて、このブログのテーマはマイナンバーです。


知らない方も多いのですが、

マイナンバー制度の目的の一つに

被災者支援を円滑に行えるようにすること、

というのがあるのです。


本人確認や情報照合をマイナンバー及びマイナンバーカードを

使って素早く確認できるようにする、

というものなのですね。


今回、その効果が問われます。


また同時に、

「『マイナンバーカードの発行遅延』が被災者支援活動に影響を与えたか」

というのも検証していただきたいものです。


システムが悪いとか運用が悪いとか言う前に

カード発行が遅れたために被災者が迷惑を被ることに

なるのかも知れない。


そこに政府・J-LIS・開発会社は

思いを至しておりますか?


システムは単なる仕組みですけど

人の心が入って初めて

人のためになる仕組みになるのですよ。

ICチップ使用不能

今度はマイナンバーカードのICチップが壊れる事例

発生しているそうです。


でも、これもですね。

記事にあるような理由だけではなく、

申請IDのようなプライマリIDが

ダブってることから来てるような気がするんですけどね。



内容はこうです。


以前から出ている、申請IDやマイナンバーのダブり。


表にするとこうなります。


マイナンバー 申請ID  認証ID

  XX     A     aa

  YY      A    未発行


これで、aaから住民票発行依頼を出す場合、

申請IDの確認もしていれば、不一致となり偽装カードかも知れない

と判断を下すことになりそうです。



また申請IDのチェックをしてないとしても

マイナンバーが同一だったら


マイナンバー  認証ID

  XX      aa

  XX     未発行


となって、aaのカード使ったら、1/2の確率で

「未発行の筈のカードが使用された」となります。


繰り返しますが、

プライマリIDがダブっている可能性がある限り

マトモに動くと考える方がおかしい。


開発現場ではわかってると思うんですけど。。。

またも「本質はそこじゃない」感が。