マイナンバーしっかり対策

ようやくメリットもデメリットも話題になってきたマイナンバー。一昨年から啓蒙活動を続け、既にマイナンバーセミナー講師約200回、参加者1万5千人を超える実績を持つコンサルタントが、マイナンバーの取扱いで気を付けるべきことを解説していきます。

マイナンバーカード発行の現在

マイナンバーカードの発行遅れの解消見込みが出たそうです。


自治体によって差があり、

 8月末で94.5%、

11月末で完了とのこと。

今のところ、29.5%が発行されていないそうです。


さて、では発行枚数はどのくらいなのでしょうか。


4月末では1003万枚の申請があるそうです。

で、5月末では29.5%が発行できていない


一か月のタイムラグはありますが、

71.5%が発行できているとして、

720万枚くらいですかね。

・・・・あれ?数が合わない。。


本当のところはどうなんでしょう。。。

数字をちゃんとまとめてるんでしょうか。


申請が激減したから、追いつくようになっただけなんじゃ。。。

JTB個人情報漏えい事件

マイナンバーとは直接つながりませんが。


JTBで大規模な個人情報漏えい事件がありました。

これで気になってるのが、

発表のタイミング。


3/15 標的型攻撃により感染

3/19 異常なデータ通信を検知

3/25 異常データ通信遮断完了

5/13 ネットワーク内調査により漏えいの可能性が残ることが判明

   対策本部設置

5/30 警察に被害相談

6/14 発表


JTBほどの組織ですから、どんなに遅くとも

5/13には個人情報保護委員会に相談してますよね。

JTB情報システムさんなんかは、

国やIPAの会合の委員なんかをよく勤めてらっしゃいますし。


してなかったら、大問題です。


それでなぜ発表が今なのか。


実は、発表前日

「サイバーセキュリティ戦略本部」の第8回会合が開かれてます。

国のサイバーセキュリティ戦略、啓蒙も含めた方針を

定める会合です。


そしてこの会合は非公開なんですよ。


どうもJTBの情報漏えいを

サイバーセキュリティ対策の啓蒙と

漏えい対応のモデルにしようと考えてるんじゃないでしょうかねぇ。


毎日新聞なんかは、この戦略本部や戦略本部が指示して出した

「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」にも言及してます。


・・・という穿った見方をしてしまいます。(笑)


いずれにせよ、

今後の動き(ウラの動きも含めて)要注目です。

マイナポータル半年延期・・・て?

昨日、「マイナポータル半年延期」の記事が一斉に報じられました。


謎ですね。


だって、4月に出た「マイナンバーまるわかりガイド」には

[29年7月頃から]ってはっきり書いてあったのに。

(2ページ目右下)


なんで、6月に入って今更報道されるんでしょう。


で、これよく読むとマイナポータルの問題じゃないですね。

「公的機関の情報連携先送り」

がメインの問題点ですね。


情報連携ができなければ、マイナポータルも出来ない

という話が、「マイナポータル」だけにスポットが当てられて

矮小化されている。


いや、まあ、ここでも度々触れている

マイナンバーカード発行システムのような

あまりにレベルの低いシステム開発をやられてたら、

当然に情報連携できないだろうから、

正しい判断と言えるかも知れませんけども。


でも、根幹から変えないと

半年伸ばしたところで、大して変わらん気もしますけどねぇ。


こんな誘導報道させてるようじゃ期待薄かなぁ。