通知カード誤配の本質
マイナンバー通知カードの誤配の問題で
総務省から日本郵便に対し要請書を出したとのこと。
いや、まあ安全に配布されるべきものですけど、
物事に100%というものはあり得ません。
2005年12月17日の朝日新聞の記事によれば
配達証明や書留の誤配率は3億6千万件に対し1000件程度とか。
誤配率0.0002%くらいでしょうか。
かなりちゃんとしてると思います。
ただ、今回は5000万世帯に送るわけですから
大体140件くらいは誤配が起きてもおかしくない
という計算になります。
もちろん“0”を目指すに越したことはないんですが
人間には「ミス“0”」は難しい。
現状で3件なら、郵便局の皆さんは頑張ってると
考えるべきじゃないんでしょうか?
そもそも安全に配達してほしいなら、
総務省も含めた国の対応が遅すぎるんですよ。
国は郵便局に到着後、20日くらいで自宅に届く
という説明をしています。
年賀状のことを考えたら、それもギリギリなんとかなるかも知れません。
でも、通知カードは簡易書留。
戻り郵便も発生します。
どのくらいの戻り割合を見込むかも、自治体任せで様々。
本当に20日で足りるかどうかは
何の実績もない見込みでしかないはずです。
第一、20日くらいで届くと言うなら
11月10日までに全郵便局に搬入が完了していなければなりません。
だけど、
通知カードの作成が始まって1ヶ月。
通知カードの郵便局搬入が始まって2週間。
まだ本日(11/4)現在で政令指定都市クラスなんて
全然通知カードの郵便局搬入が終わってませんよ。
※ここで搬入状況がわかります。
こんなんで後6日で郵便局搬入が終わるわけないでしょう。
マイナンバー誤配の本質的な原因は、国の計画ミスです。
それを現場に押し付けて、頑張ってる現場のせいにしてる。
私は今回の件では郵便局を擁護いたします。
総務省は一端の責任を自覚し猛省していただきたい。
(最大の責任は啓蒙を怠った内閣府だと思いますけど。)