マイナンバーしっかり対策

ようやくメリットもデメリットも話題になってきたマイナンバー。一昨年から啓蒙活動を続け、既にマイナンバーセミナー講師約200回、参加者1万5千人を超える実績を持つコンサルタントが、マイナンバーの取扱いで気を付けるべきことを解説していきます。

想定外の水準

マイナンバー生成システムでとんでもないバグが発覚しましたね。^^;


マイナンバーの重複。

データベースとして有り得ません。


マイナンバーは全てのデータを繋いで行こう、

というシステム構想の中で最重要のプライマリキーです。


“言い訳”として「住基ネットの番号が重複していたから」

と出ておりますが、問題はそこじゃありません。


システム動かしてれば、打鍵ミス、プログラムミス、

場合によって通信上のエラーなどにより

正しいデータが届かない可能性なんて

いくらでもありえます。


だからこそ、そういう事態が起こった場合でも

プライマリキーが正しくあるように

重複チェックやチェックデジット機能を

当然に入れるものなのです。


これは、オンライン運用の基本中の基本です。

ここが間違ってたら、全ての情報が信じられなくなりますから。


別に難しい話じゃない。

チェックデジットは法令で定められ公開されてますし、

重複チェックもソートかけて番号順に並べて

上から順に下と比較して、増えてないか同じじゃないか

チェックかける仕組みをパッチで入れればいいだけ。


プログラムにしたら数行の話です。

excel関数レベルの話です。


こんなことすら出来てない。

開発期間が短いこと、国が要件定義をちゃんと出さないことなど

同情の余地はありますけど、これは普通のシステム開発感覚なら

到底許容できるレベルではありません。


過去の入札記事によれば

番号生成システムはNEC・富士通・NTTデータの

三社が受注したそうですが、どうなってるんでしょう。

現場下請丸投げですか?

それにしても、テスト項目チェックすればわかることでしょう。


これが今の日本の大手システム開発会社の

レベルかと思うと暗澹たる気持ちになります。


私はマイナンバー制度には大賛成です。

しっかりやるべきだと思っています。


ですが、今のマイナンバーカードの身勝手な運用計画や

システム開発のレベルの低さを思うと

一旦中断して整理しなおして欲しいと切に願います。

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