制度と実行能力
2/19にとある方針の改訂されました。
その名称は「個人情報の保護に関する基本方針」。
で、改訂のポイントとしての文章には
「パーソナルデータの適正かつ効果的な活用を積極的に推進」
とあります。
そういうことでしょう。
マイナンバーカードによる行動履歴が対象になりますね。
これから、国(下手すると国と癒着した企業も)が
個人の行動履歴を自由に利用するということです。
尤も、私としてはこの方針自体に「絶対反対」ではありません。
方針内に
「個人情報内に加工することにより安全な形で利活用できるようにする
匿名加工情報の取扱いについての規律を定め」
とあるように、これが厳守できるのであれば
ビッグデータは社会に有用なものになるからです。
とはいえ。
マイナンバーのドタバタに見るような今の官僚の事務能力。
法律の基礎も知らないような閣僚連。
マイナンバー使用の意見書出しながら本人確認の基本もできない大企業。
正しい運用を徹底するスキルも意思も無い現状で
実施し始めるのは非常に危険です。
いくら正しく使えれば便利だからと言って
3歳児に出刃包丁握らせる親はいないでしょう。
まだまだ日本全体の情報セキュリティ意識は未熟です。
国民全体の意識を、
いや、まず政治家と官僚の意識を高めてからでないと
大事故が起きてしまいます。
原発再稼働と似たような雰囲気感じちゃいますね。
国がやろうとしていることを理解して
自分の個人情報をできるだけ守るようにしましょう。