価格を疑う
ちょっと視点を変えて。
食品廃棄偽装の問題が昨今話題ですが。
「廃棄したよ~」と言って横流しして儲けていた、ということですね。
この問題の根深いところは、
超低価格で競争を優位にして、真面目な業者を淘汰し、
寡占に近い形に持っていき、依頼者の選択の余地を
無くしていったことにあります。
その実、背景には違法行為があった、と。
そりゃ、真面目にやってりゃ価格競争で勝てるわけないですね。
同じようなことが、情報セキュリティ業界にも言えます。
例えば社労士向けの某SRMシステム。
マイナンバー対応を謳いながら、マイナンバー受託契約を結びません。
ユーザー側がガイドラインの監督責任を
果たすことができない契約です。
ですが、価格が激安で寡占状態なので、
小規模の社労士さんは、簡単にシステム変更ができません。
例えばマネジメントシステム管理代行のIS社。
マネジメントを代行するって、そもそも矛盾があります。
これがバレてプライバシーマークの取り消しをされた会社もあります。
にもかかわらず、バレなきゃいいとばかり、
安くて面倒くさくない、を売りにいまだに営業をかけている。
一般的な価格に比べて安い場合には
「なぜ安いのか」を考える必要がある。
ただ「安いから」で選んでいくと、真っ当な業者を
排除して行って、結局はユーザーにしわ寄せがくる。
「悪貨は良貨を駆逐する」のグレシャムの法則です。
安さばかりを売りにする話があったら
しっかり裏を取りましょう。