マイナンバーしっかり対策

ようやくメリットもデメリットも話題になってきたマイナンバー。一昨年から啓蒙活動を続け、既にマイナンバーセミナー講師約200回、参加者1万5千人を超える実績を持つコンサルタントが、マイナンバーの取扱いで気を付けるべきことを解説していきます。

マイナンバーシステム障害

システム障害の話も連日マスコミを賑わせていますね。


ですが、これは業者を非難するのは
酷だと思っています。


原因は、ムチャな納期を迫っているうえに
ちゃんとした要件定義を期限までに出してこない
国や自治体に起因するもの。


開発を受けた現場では困っておりました。
中には、要件定義が間に合わないことを見越して
マイナンバーだけでなく、
名寄せでもリンクできるような別プログラムを
同時進行させてたベンダーさんもありました。


システム開発の基礎もわかってない連中が
「遅れちゃった、ゴメン。後は頑張ってね、ヨロシク。」
で開発現場に押し付けたシステム。


時間も人員も不足する中、
なんとか形にまで持って行ったのです。


これで受注業者のせいにするのは酷過ぎる。


一度、政府の各マイナンバー関連部署が
システム開発の進捗状況を報告した一覧が
公開されたことがあります。


それを見た感想としては
「俺がプロジェクトマネージャーなら最低3か月延期」
でした。


絵に描いたようなデスマーチが
現場では繰り広げられていたに違いありません。


あ、一応、システムなんで、今障害が起きていトコが
担当している会社が悪いとは限りませんからね。
受渡しデータがマズイのかも知れませんし。


そう、下町ロケットで
バルブトラブルが起きても
その上流のフィルターが問題だったように。


データが流れるシステムでも同様のことが起こり得ます。


くれぐれも非難するなら、
原因の本質を見失わないようにしてください。

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