マイナンバーしっかり対策

ようやくメリットもデメリットも話題になってきたマイナンバー。一昨年から啓蒙活動を続け、既にマイナンバーセミナー講師約200回、参加者1万5千人を超える実績を持つコンサルタントが、マイナンバーの取扱いで気を付けるべきことを解説していきます。

マイナンバー早めにやっておきたいこと

私は企業のリスクマネジメントの観点から
マイナンバー対策に取り組んでいる、
という話を以前書きました。


リスクマネジメントの観点からすると、
運用が始まった今年早いうちに
一度取り組むべきものがあります。


それは、紛失・漏えい対策訓練です。


話は少し逸れますが、日本は世界有数の
自然災害の多い国です。
地震・津波・台風・etc・・


諸外国では、マグニチュード5クラスの地震でも
死者が出るくらいの騒ぎになります。


それでも、日本で被害が出ないのはなぜでしょう。
建物の耐震構造?
それもあるでしょう。
でも、津波や台風は建物頑丈にしてもダメですよね。


日本の自然災害の被害が比較的小さい理由、
それは「避難訓練」の存在によるのです。


地震・火災・場所により水害等、
日本では幼稚園の頃から繰り返し実施経験があります。


人は経験したことの無い状況に置かれると
思考停止に陥りやすいもの。


ですが、一度でも類似の経験があると、
類推により対応が素早く行えるようになるのです。


東日本大震災津波での、
「書類だけの」避難計画があったところと
実際に避難訓練が行われていたところの
生存率の差は著しいものがありました。
「釜石の奇跡」なんか有名ですね。


訓練は多少ふざけててもいい。やらないよりいい。
(真剣な方がいいですけど)


経験ゼロと経験1の差は
リスクマネジメントに置いて天と地ほどの差があります。


津波避難訓練の実施の有無は
実際発生した際に人の生き死にに線を引きました。


ということは。
マイナンバー紛失・漏洩訓練の実施の有無は
実際発生した際に企業の生き死にに線を引くことになるのです。


事故は起こらないことが第一。


ですが、100%はあり得ない以上、
万一の際に生き残るために、
「発生した場合の訓練」は非常に重要です。


完璧じゃなくていい。


だけど、早めに、一度でも、紛失・漏洩時の訓練を行う事。
既にマイナンバー制度が開始された今では
一番必要な対策です。

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